#access [[Thinktube 技術情報]] ----- #contents ----- * MeshCruzer [#bce33030] ** MeshCruzerのパラメータについて [#g9515e7f] RMRの中核機能であるMeshCruzerの設定についての説明です。ファイル可能場所のパスは/usr/local/etc/meshz.confになります。~ |CENTER:パラメータ名|CENTER:説明| |node_name|MeshVista上で表示されるRMRの名前になります。| |adhoc_interface|meshネットワークで用いるインタフェースです。複数登録する事も可能です。| |ip_address|先ほど登録したインタフェースのIPアドレスです。/etc/network/interfacesで別のIPアドレスを設定した場合、上書きされますが、念の為同じIPアドレスで設定してください。| |adhoc_gateway¬e{v22before:MeshCruzer version 2.2以前}; |meshネットワークのゲートウェイIPアドレスを設定します。バージョン 2.2以降では、このオプションは廃止されます。| |mesh_gateway¬e{v22later:MeshCruzer version 2.2以降}; |meshネットワークのゲートウェイかどうかの設定です。yesの場合にはmeshゲートウェイになります。| |link_min_rssi|RMR間で通信を行う際、この閾値以下の信号強度で受信されたパケットはディスカードされます。値の単位は無次元です。| |link_min_rate|RMR間で通信を行う際、この閾値以下の無線速度で受信されたパケットはディスカードされます。値の単位はMbpsです。| |link_pref_rssi¬e{v22later}; |RSSIの期待値を設定します。期待値以下のパケットを受け取るごとに、隣接リンクのサービスレベルが減少します。&br;サービスレベルの低いリンクは経路として選択されにくくなります。値の単位は無次元です。| |link_pref_dbm¬e{v22later};|link_pref_rssiをdBm単位で設定します。&br;ただし、atherosカードを使用の場合のみ、有効です。値の単位はdBmです。| |auto_reboot_after_stranded|周囲に隣接ノードが無い状態が、指定した時間継続した場合に再起動を行います。値の単位は秒です。| |auto_reboot_after_no_route_to_gw|ゲートウェイ・ノードまでの経路が無い状態が、指定した時間継続した場合に再起動を行います。値の単位は秒です。| ** コマンドラインからMeshCruzerを操作する [#w2ed0320] RMRにログインし、コマンドラインからMeshCruzerのパラメータを変更する方法です。meshzctlコマンドを用いて操作します。変更は一時的なもので、設定ファイルには変更は保存されません。~ 例-1(引数無し) $meshzctl version 例-2(引数あり) $meshzctl link_min_rssi 30 |CENTER:コマンド名|CENTER:説明| |version|MeshCruzerのバージョン情報を表示します。| |intf|ネットワーク・インタフェース情報を表示します。| |link|隣接ノードへのリンク情報リストを表示します。| |nbr|隣接ノード情報を表示します。| |aodv|AODVプロトコルが管理する経路情報を表示します。| |route|全体の経路情報を表示します。| |stub|stub subnetの情報を表示します。| |link_min_rssi|MeshCruzerのRSSI閾値を表示・変更します。&br;引数無しの場合、現在設定されている値を表示します。また、引数に任意の数字を取ることで、一時的に閾値を変更することができます。| |link_min_rate|MeshCruzerのRate閾値を表示・変更します。&br;引数無しの場合、現在設定されている値を表示します。また、引数に任意の数字を取ることで、一時的に閾値を変更することができます。| |link_pref_rssi¬e{v22later};|MeshCruzerのRSSI期待値を表示・変更します。&br;引数無しの場合、現在設定されている値を表示します。また、引数に任意の数字を取ることで、一時的に期待値を変更することができます。| |link_pref_dbm¬e{v22later};|MeshCruzerのRSSI期待値をdBm単位で表示・変更します。&br;引数無しの場合、現在設定されている値を表示します。また、引数に任意の数字を取ることで、一時的に期待値を変更することができます。| ** 多重インターフェース機能を使って機能アップを図る その1:伝送容量増大(高速化とも言えます)¬e{v22later:MeshCruzer version 2.2以降}; [#q7ab2eb0] - 概要 -- 当機能はRMR703またはRMR7000でご利用可能です(RMR503ではご利用できません) #ref(MeshCruzer-multi-interface-1.png) - どんな時役立つ?: -- 通信負荷が大きく伝送容量を増大させたいとき -- 指向性アンテナを使って通信距離の長距離化を図りたい時 - 設定:IPアドレスは全てのメッシュインターフェースに共通です(特長)~ -- meshzc.confファイル ip_address 10.0.1.71 ; adhoc_interface ath0 ; adhoc_interface ath1 ; adhoc_interface ath2 ; -- /etc/network/interfaces auto ath0 iface ath0 inet static pre-up wlanconfig ath0 destroy address 10.0.1.71 netmask 255.255.255.0 broadcast 10.0.1.255 pre-up wlanconfig ath0 create wlandev wifi0 wlanmode adhoc pre-up iwconfig ath0 essid "mesh01" channel 01 pre-up ifconfig ath0 up pre-up sleep 1 auto ath1 iface ath1 inet static pre-up wlanconfig ath1 destroy address 10.0.1.71 netmask 255.255.255.0 broadcast 10.0.1.255 pre-up wlanconfig ath1 create wlandev wifi1 wlanmode adhoc pre-up iwconfig ath1 essid "mesh07" channel 07 pre-up ifconfig ath1 up pre-up sleep 1 auto ath2 iface ath2 inet static pre-up wlanconfig ath2 destroy address 10.0.1.71 netmask 255.255.255.0 broadcast 10.0.1.255 pre-up wlanconfig ath2 create wlandev wifi1 wlanmode adhoc pre-up iwconfig ath2 essid "mesh13" channel 13 pre-up ifconfig ath2 up pre-up sleep 1 ** 多重インターフェース機能を使って機能アップを図る その2:長距離化¬e{v22later:MeshCruzer version 2.2以降}; [#y074fe33] - 概要 -- 当機能はRMR703またはRMR7000でご利用可能です(RMR503ではご利用できません) #ref(MeshCruzer-multi-interface-1.png) #ref(MeshCruzer-multi-interface-for-distance-1.png) - 設定:~ 設定は「その1」の場合と同じです。 ** Flat stub subnet機能(L3ブリッジ)を使用してRMRをブリッジのように使う ¬e{v22later:}; [#u8b62fc8] - 概要 -- 当機能はRMR703またはRMR7000でご利用可能です(RMR503ではご利用できません) #ref(MeshCruzer-flat-subnet-1.png) - どんな時役立つ?: -- 無線LAN/有線LANを使ってRMRにIP接続する機器を頻繁に移動させる場合 -- 例えば、モバイル端末、無線IPカメラなど可搬型の機器をRMRに接続する場合 - 設定:~ -- meshzc.confファイル flat_stub_subnet 192.168.10.0/24 ; ** 無線LANクライアント ローミング支援機能を使ってモバイル環境で使用する¬e{v22later:};[#xf4bea6f] - 概要 -- 当機能はRMR703またはRMR7000でご利用可能です(RMR503ではご利用できません) #ref(MeshCruzer-client-roaming-1.png) - どんな時役立つ?: -- Flat stub subnet対象ケースのなかで、特にストリーミング系アプリケーション -- 例えば、VoIP端末で移動しながら通話を行いたい時 - 設定 -- meshzc.confファイル flat_stub_subnet 192.168.50.0/24 ; flat_stub_subnet_virtual_gw_ip 192.168.50.1; flat_stub_subnet_virtual_gw_mac 00:11:22:22:33:33; interfaces_using_virtual_mac ath1 ;