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MeshCruzer

MeshCruzerのパラメータについて

RMRの中核機能であるMeshCruzerの設定についての説明です。ファイル可能場所のパスは/usr/local/etc/meshz.confになります。

パラメータ名説明
node_nameMeshVista上で表示されるRMRの名前になります。
adhoc_interfacemeshネットワークで用いるインタフェースです。複数登録する事も可能です。
ip_address先ほど登録したインタフェースのIPアドレスです。/etc/network/interfacesで別のIPアドレスを設定した場合、上書きされますが、念の為同じIPアドレスで設定してください。
adhoc_gateway*1meshネットワークのゲートウェイIPアドレスを設定します。バージョン 2.2以降では、このオプションは廃止されます。
mesh_gateway*2meshネットワークのゲートウェイかどうかの設定です。yesの場合にはmeshゲートウェイになります。
link_min_rssiRMR間で通信を行う際、この閾値以下の信号強度で受信されたパケットはディスカードされます。値の単位は無次元です。
link_min_rateRMR間で通信を行う際、この閾値以下の無線速度で受信されたパケットはディスカードされます。値の単位はMbpsです。
link_pref_rssi*2RSSIの期待値を設定します。期待値以下のパケットを受け取るごとに、隣接リンクのサービスレベルが減少します。
サービスレベルの低いリンクは経路として選択されにくくなります。値の単位は無次元です。
link_pref_dbm*2link_pref_rssiをdBm単位で設定します。
ただし、atherosカードを使用の場合のみ、有効です。値の単位はdBmです。
auto_reboot_after_stranded周囲に隣接ノードが無い状態が、指定した時間継続した場合に再起動を行います。値の単位は秒です。
auto_reboot_after_no_route_to_gwゲートウェイ・ノードまでの経路が無い状態が、指定した時間継続した場合に再起動を行います。値の単位は秒です。

コマンドラインからMeshCruzerを操作する

RMRにログインし、コマンドラインからMeshCruzerのパラメータを変更する方法です。meshzctlコマンドを用いて操作します。変更は一時的なもので、設定ファイルには変更は保存されません。
例-1(引数無し)

$meshzctl version

例-2(引数あり)

$meshzctl link_min_rssi 30
コマンド名説明
versionMeshCruzerのバージョン情報を表示します。
intfネットワーク・インタフェース情報を表示します。
link隣接ノードへのリンク情報リストを表示します。
nbr隣接ノード情報を表示します。
aodvAODVプロトコルが管理する経路情報を表示します。
route全体の経路情報を表示します。
stubstub subnetの情報を表示します。
link_min_rssiMeshCruzerのRSSI閾値を表示・変更します。
引数無しの場合、現在設定されている値を表示します。また、引数に任意の数字を取ることで、一時的に閾値を変更することができます。
link_min_rateMeshCruzerのRate閾値を表示・変更します。
引数無しの場合、現在設定されている値を表示します。また、引数に任意の数字を取ることで、一時的に閾値を変更することができます。
link_pref_rssi*2MeshCruzerのRSSI期待値を表示・変更します。
引数無しの場合、現在設定されている値を表示します。また、引数に任意の数字を取ることで、一時的に期待値を変更することができます。
link_pref_dbm*2MeshCruzerのRSSI期待値をdBm単位で表示・変更します。
引数無しの場合、現在設定されている値を表示します。また、引数に任意の数字を取ることで、一時的に期待値を変更することができます。

多重インターフェース機能を使って機能アップを図る その1:伝送容量増大(高速化とも言えます)*2

  • 概要
    •  当機能はRMR703またはRMR7000でご利用可能です(RMR503ではご利用できません)
      MeshCruzer-multi-interface-1.png
  •  どんな時役立つ?:
    • 通信負荷が大きく伝送容量を増大させたいとき
    • 指向性アンテナを使って通信距離の長距離化を図りたい時
  • 設定:IPアドレスは全てのメッシュインターフェースに共通です(特長)
    • meshzc.confファイル
      ip_address       10.0.1.71 ;
      adhoc_interface  ath0 ;
      adhoc_interface  ath1 ;
      adhoc_interface  ath2 ;
    • /etc/network/interfaces
      auto ath0
      iface ath0 inet static
      	pre-up wlanconfig ath0 destroy
      	address 10.0.1.71
      	netmask 255.255.255.0
      	broadcast 10.0.1.255
      	pre-up wlanconfig ath0 create wlandev wifi0 wlanmode adhoc
      	pre-up iwconfig ath0 essid "mesh01" channel 01 
      	pre-up ifconfig ath0 up 
      	pre-up sleep 1 
      
      auto ath1
      iface ath1 inet static
      	pre-up wlanconfig ath1 destroy
      	address 10.0.1.71
      	netmask 255.255.255.0
      	broadcast 10.0.1.255
      	pre-up wlanconfig ath1 create wlandev wifi1 wlanmode adhoc
      	pre-up iwconfig ath1 essid "mesh07" channel 07
      	pre-up ifconfig ath1 up 
      	pre-up sleep 1 
      
      auto ath2
      iface ath2 inet static
      	pre-up wlanconfig ath2 destroy
      	address 10.0.1.71
      	netmask 255.255.255.0
      	broadcast 10.0.1.255
      	pre-up wlanconfig ath2 create wlandev wifi1 wlanmode adhoc
      	pre-up iwconfig ath2 essid "mesh13" channel 13
      	pre-up ifconfig ath2 up 
      	pre-up sleep 1 

多重インターフェース機能を使って機能アップを図る その2:長距離化*2

  • 概要
    •  当機能はRMR703またはRMR7000でご利用可能です(RMR503ではご利用できません)
      MeshCruzer-multi-interface-for-distance-1.png
  • 設定:
    設定は「その1」の場合と同じです。

Flat stub subnet機能(L3ブリッジ)を使用してRMRをブリッジのように使う *2

  • 概要
    •  当機能はRMR703またはRMR7000でご利用可能です(RMR503ではご利用できません)
      MeshCruzer-flat-subnet-1.png
  •  どんな時役立つ?:
    • 無線LAN/有線LANを使ってRMRにIP接続する機器を頻繁に移動させる場合
    • 例えば、モバイル端末、無線IPカメラなど可搬型の機器をRMRに接続する場合
  • 設定:
    • meshzc.confファイル
      flat_stub_subnet       192.168.10.0/24 ;

無線LANクライアント ローミング支援機能を使ってモバイル環境で使用する*2

  • 概要
    •  当機能はRMR703またはRMR7000でご利用可能です(RMR503ではご利用できません)
      MeshCruzer-client-roaming-1.png
  •  どんな時役立つ?:
    • Flat stub subnet対象ケースのなかで、特にストリーミング系アプリケーション
    • 例えば、VoIP端末で移動しながら通話を行いたい時
  • 設定
    • meshzc.confファイル
      flat_stub_subnet       192.168.50.0/24 ;
      flat_stub_subnet_virtual_gw_ip 192.168.50.1;
      flat_stub_subnet_virtual_gw_mac 00:11:22:22:33:33;
      interfaces_using_virtual_mac  ath1 ;

*1  MeshCruzer version 2.2以前
*2  MeshCruzer version 2.2以降

添付ファイル: fileMeshCruzer-multi-interface-for-distance-1.png 325件 [詳細] fileMeshCruzer-client-roaming-1.png 370件 [詳細] fileMeshCruzer-flat-subnet-1.png 363件 [詳細] fileMeshCruzer-multi-interface-1.png 333件 [詳細]

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Last-modified: 2009-07-14 (火) 11:29:58 (5399d)